【ひとりごと】or【どこかで誰かと話したこと】で、ほとんどがメモ代わりです。日記をはさみながら気になることや思い付いたことを色々と書こうと思いますが、かなり大雑把に書きますし、比喩表現を使いますので、専門の方からすると「変(正確でない)」と思われることがあるとは思います。また冷たい(厳しい)言葉を使う(らしい)ので、よく「冷たい人」と言われますから、その前提で読んでください。
【医療】後期高齢者医療制度 #02
2010年03月16日 (火) | 編集 |
わかりやすく言えば、それまで老人医療制度に拠出していた額を自治体側が負担できなくなり、このままでは自治体破産が続出してしまうことを回避【注①】しつつ、老人が医療費に対してどれだけの負担をしているのか(若年層の負担がどれぐらいか)を明確にすることが可能となるように設計されています。
そして、これが「保険」でなく「制度」なのは、前回【注②】書いた(1)の前提をクリアできないからであり、そのために「みんなで支えることを示す」ために「制度」としてあると訳です。

これについて「誰もが歳を取るのだから……」という誤魔化しが若年層に通用すれば良かったのですが、当時の制度では「団塊の世代が支えきれない」ことが原因であることがデータを読めば明白であり、冷たい言い方をすれば『その世代が存在しなければ既存の制度でも、それなりに継続できたのでは?』ということに気付かれてしまったこと、併せて世代によって負担と給付に差がある【注③】こともあり、そのようなロジックが使えなかったわけです。
この部分については、そもそも制度として「負担」と「給付」という概念を持つものは、各々が正比例しなければ整合性が取れませんが、それを実現できない点に問題がありました。
誰でも歳を取ることはわかっていることですが、「高齢者を支えるために若年層がどれだけの負担を強いられるか?」の度合いが異なりますし、そこに対する将来的な保証できれば良かったのですが社会情勢から保証できなかったためにロジックが成立しなかったわけです。

これは年金制度でも同じことが言えるのですが、保険も年金も制度上の問題ではなく、大きな問題は突出して多い「団塊の世代」であり、言い換えれば「団塊の世代の問題」とすることができるのですが、議員サイドからすると票数が多いので声に出すことができないまま時間が流れ……今の状況は曖昧な言い方で誤魔化した結果にすぎません。
わかりやすく言えば
 ①.負担率が高い者は、給付も高くならなければ公平ではないのでは?
 ②.今のような流れで給付される年齢を引き上げるなら、世代間で総支給額に差が出るので不公平ではないのか?
等の根本的な疑問に対して、納得できるだけの説明ができない時点で「世代間の助け合い」ではなく、「一方的に助けなければならない世代(団塊の世代を支えなければならない世代)」が発生するということです。
その世代が給付を受ける時期を超えれば、現状では極端に負担が大きな世代は発生しにくい人口構造ですので(以前のピラミッド型ではないので、その頃と比較すれば負担は大きいのですが)、一時的にデメリットが大きな世代が発生することとなります。
問題の原点は「団塊の世代」なのですが、制度運営においてキチンと運用を定めなかったことが傷を拡げています。
これをキチンと説明しなかった国会議員の責任は重いはずです(当時の野党についても制度上の不備を追求しませんでしたから同罪です)。

高齢者の医療費を保険制度として取り扱おうと考えた場合、前回書いた(1)の前提をクリアして同じテーブルに載せる必要がありますが、旧制度では若年層への負担が増える一方であり、「負担」と「給付」という概念を持つ制度としては正常ではありませんでした。
したがって保険制度から切り離して別制度を作らなければ、ロジックの整合性が取れなかったわけです。
後期高齢者医療制度を保険制度に戻す場合、前回の(1)の前提をクリアして同じテーブルに載せる必要がありますし、だからと言って旧制度のように一方的に若年層または国保(自治体)に負担を押しつけることもできない状況になっています。
制度導入時に当時の野党やコメンテーター等が色々発言したために多くの情報(玉石混淆ですが)が飛び交ってしまい、簡単には誤魔化すことができなくなっています。

今後、どうなっていくのか……全く見当がつきません。

 medical(S).jpg
 (この絵については、こちら

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【注①】
 ・自治体破産は、その自治体に属する者に大きな不利益を与えますので、戦争等を除けば最悪の事態の部類に入るものです(保険どうこうというレベルの話ではありません)から、第一に回避しなければならない要因と言えます。
【注②】
 ※参考:【医療】後期高齢者医療制度 #01
【注③】
 ・『「1人を数人で支えれば良かった世代」の負担と給付』と『「1人で1人を支えなければならない世代」の負担と給付』に不公平があるのでは?ということがわかってしまったため、保険も年金も真面目に払うのがバカらしいと思われてしまいました。
 ・これに輪を掛けたのが「保険料を真面目に支払って国民年金をもらう」より「年金をもらわないで生活保護になった」方が多額の給付を受けられるという制度上の問題です。
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【社会】東京都の青少年育成保護条例の変更【注①】議論について
2010年03月16日 (火) | 編集 |
東京都で「顔や声が18歳以上に見えない二次元キャラを『非実在青少年』と定義して規制する」条例を審議しているとのことをメディア報道等で知りました。
その内容ですが、規制対象とされているのは
******************
一 青少年に対し、性的感情を刺激し、残虐性を助長し、又は自殺若しくは犯罪を誘発し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの
二 年齢又は服装、所持品、学年、背景その他の人の年齢を想起させる事項の表示又は音声による描写から十八歳未満として表現されていると認識されるもの(以下「非実在青少年」という。)を相手方とする又は非実在青少年による性交類似行為に係る非実在青少年の姿態を資格により認識することができる方法でみだりに性的対象として肯定的に描写することにより、青少年の性に関する健全な判断能力の形成を阻害し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの
******************
とのことです。

正直に言えば「何を考えているのか……理解不能」という感じです。
その類の二次元キャラに興味があるわけではないのですが、何でも規制すれば良いというものではないと思います。
どこかに規制をかけるということは、どこかに不利益を発生させるということですので、それによって発生する利益がハッキリと示されなければなりません。
そうでなければ「規制したいから規制する」ということでしかなく、暴走以外に表現する言葉はありません。

そもそも、これらを規制すれば犯罪が減るという根拠があるのでしょうか?
統計上だけの話であれば、日本は児童ポルノ法が厳しい国に比べて性犯罪は少ない状況にありますし、児童ポルノ法が厳しい国では性犯罪が多いというデータもあります。
ここで「統計上の話だけであれば……」と前置きしたのは、
 ①.性犯罪の線引きが国によって異なること
 ②.国によって、犯罪の発生率そのものが異なること
 ③.各々の生活環境が異なること
等により、その統計結果により「児童ポルノ法が制定されると性犯罪の発生率が上がる」とは言えないためです。
ですから減るのかもしれませんが、減るのであれば根拠を示す必要があります。

では、抑止力になるのか?と言えば、これも言い切れません。
飲酒運転等に対する罰則強化をしたところ、飲酒運転等が減ったという意見もありますが、これは罰則強化によるものではなく不景気のため飲む回数が減ったためではないか?とも考えられます(この辺りは、もう少し時間をおいてからデータを精査する必要があります)。
そもそも飲酒運転に対する罰則はあったわけですから「規制すればなくなる」という発想は、想像力に欠けるわけです。

また法令を制定すれば、その運用に人員を要します(これはコストを必要とするということです)。
コストはデメリット(=確実に発生するマイナス要因)ですから、要するに「法令を制定した時点でデメリットが発生する」わけで、そのデメリットよりも大きなメリット(=確実に発生するプラス要因)がなければ、マクロとしてはマイナスにしかなりません。
この辺りについては別項【注②】で書こうと思っていますが、こういうことを比較する場合に間違うのは、最初にメリットとデメリットをキチンと比較しているのか?」ということです。
コストが発生した時点で確実にデメリットは発生しているのですから、これに対してはメリットを示せなければなりません。
わかりやすく言えば、「こういう良いことが起きるかもしれない(=ベネフィット)」では比較にならないと言うことです(ベネフィットと比較するのは「こういう悪いことが起きるかもしれない(=リスク)」です)。
ベネフィットとデメリット、リスクとメリットを比較するのは次の段階の話であり、ベネフィット/リスクを比較の対象とする場合には「どれぐらいの率で発生するのか」を示さなければなりません。
その結果として高確率で発生するのであれば、「メリット/デメリット」と比較することとなります。
しかしながら、そういうことが示されているわけではありませんから、現状では「デメリットしかないもの」と考えなければなりません。


【注①】
 ・表題を「変更議論」としているのは、「改正」なのか「改悪」なのかハッキリしないためです。
【注②】
 ※【Risk Management】の項を参照。
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