【ひとりごと】or【どこかで誰かと話したこと】で、ほとんどがメモ代わりです。日記をはさみながら気になることや思い付いたことを色々と書こうと思いますが、かなり大雑把に書きますし、比喩表現を使いますので、専門の方からすると「変(正確でない)」と思われることがあるとは思います。また冷たい(厳しい)言葉を使う(らしい)ので、よく「冷たい人」と言われますから、その前提で読んでください。
【etc】数字を考える ~武道とケガについて~
2016年05月29日 (日) | 編集 |
私も柔道や空手をしていますが、武道をすると危なくないか?と尋ねられることは少なくありません。
その度に「身体を動かすことで危険性ゼロのことはない」と答えています。
当たり前のことなのですが、その点を確認することが第一です。
日本において体育活動中の事故(死傷)についてはいくつかデータがありますので、その中から参考になると思うものをご紹介します。

まず確認しておくべきことは、体育活動中の死亡事故のほとんどは突然死であるということです(1998~2009年度データ)。
その割合は実に70%以上を占めており、頭部外傷はそれに次ぐものです。
では突然死の原因は?というと最大の原因(80%)は心臓系です。
競技別では、陸上競技が約30%、それに次いでバスケットボール、サッカーとなっています。
第2位の頭部外傷の原因は柔道で、これらも約30%を占めています。
重度障害では脊髄損傷が約50%、それに頭部外傷、そして心疾患等が続きます。
脊髄損傷の原因としては、ラグビー・水泳・体操が各々25%程度となっています。
頭部外傷では柔道が60%程度、心疾患等では陸上競技60%程度となっています。
ちなみにこれらの件数を運動部活動別でみた場合、柔道が16%で最大で野球・バスケットボール・ラグビーと続きます。

一方で集められた統計から、病院や診療書にかかる必要があるケガというところまで拡げて、代表的な競技を考えると次のとおりになります。

順位:活動内容 (発生率) 加入者数 / 発生件数
1:アメリカンフットボール (9.51) 9,179 / 873
5:ラグビー (2.78) 50,965 / 1,417
6:バレーボール (2.71) 1,024,506 / 2,773
7:柔道 (2.53) 118,824 / 3,009
10:バスケットボール (2.06) 411,198 / 8,460
11:硬式野球 (2.04) 51,239 / 1,047
14:バドミントン (1.66) 246,394 / 4,080
15:相撲 (1.62) 7,079 / 115
16:サッカー (1.54) 992,698 / 15,256
17:ドッジボール (1.52) 55,058 / 838
18:アイスホッケー (1.43) 15,643 / 224
21:テニス (1.25) 91,665 / 1,149
23:スキー (1.18) 42,487 503
24:ソフトボール (1.14) 717,896 / 8,189
25:ハンドボール (1.12) 16,488 / 184
26:レスリング (1.11) 6,025 / 67
29:体操競技・新体操 (1.00) 100,804 / 1,003
30:硬式野球 (0.99) 1,066,573 / 10,540
31:スケート (0.89) 17,171 / 153
33:空手 (0.81) 213,082 / 1,716
35:合気道 (0.73) 28,858 / 211
36:サイクリング (0.71) 3,394 / 24
37:ソフトテニス (0.69) 77,646 / 535
38:卓球 (0.66) 132,778 / 870
40:ゲートボール (0.60) 47,981 / 290
42:少林寺拳法 (0.53) 50,616 / 266
43:剣道 (0.49) 325,842 / 1,604
44:ボクシング (0.49) 2,047 / 10
52:グランドゴルフ (0.27) 78,400 / 214
65:弓道 (0.12) 15,529 / 19
66:水泳 (0.12) 204,146 / 249
※スポーツ等活動中の障害調査から抜粋し、武道・格闘技に着色しました。



このデータをどう読み解くかには、色々な考え方があると思います。
前半のデータで陸上競技の比率が高いのは、『体育で陸上競技をしている時間が長い(多い)から』と考えられますから、特に陸上競技が危険というわけではないと言えます。
正確に比較するとすれば、同一時間内の発生確率を考慮する等が必要なのだと思います。
例えば1年に1件の死亡事故が発生したとします。
ここで問題になるのは「1年」という書き方です。
そのうちの何日練習もしくは試合(以下「練習等」)をしていたのか?で話が変わってきます。
極論すれば1年のうち1日しか練習等をしなかったことと365日毎日練習等をしていたことでは、比較のベースが異なるということです。
前者の場合は実質的には1日で1件の死亡事故が発生したことになりますし、後者の場合は365日で1件の死亡事故が発生したことになります(1/1と1/365の差です)。
同じ考え方で練習時間の違いもあります。
1日2時間の練習等をしていることと1日4時間練習等をしていることでは事故リスクは2倍の差になります。
その意味では屋内競技は天候に関係なく一年中練習等をすることができますが、屋外競技は天候に左右されます。

武道が安全とは言うつもりはありませんが、他のことと比較してどれぐらい危険なのか?は、そのようなことを考慮しなければならないと思います。
実際に上の順位から抜いているものには、

22:学童保育 (1.19) 105,964 / 1,259
41:ハイキング (0.53) 76,035 / 403


という数字があり、単純に出ている数字だけで考えてしまうと学童保育やハイキングは、少林寺拳法や剣道、ボクシングより危険な行為になってしまいますから……。
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