【ひとりごと】or【どこかで誰かと話したこと】で、ほとんどがメモ代わりです。日記をはさみながら気になることや思い付いたことを色々と書こうと思いますが、かなり大雑把に書きますし、比喩表現を使いますので、専門の方からすると「変(正確でない)」と思われることがあるとは思います。また冷たい(厳しい)言葉を使う(らしい)ので、よく「冷たい人」と言われますから、その前提で読んでください。
【社会】所謂「薬害訴訟」について #04
2011年02月20日 (日) | 編集 |
前回【注①】の続きです。

そもそも……と言う話になりますが、
 (1).薬剤という人工物の副作用によるの……イレッサ訴訟
 (2).ウィルスという自然物に起因するもの……B型肝炎訴訟・薬害エイズ訴訟
とは全く別の問題として考える必要があります。
また(2)についても、
 (A).自然物であるウィルスに感染し、既に認識されていた病気となったもの……B型肝炎訴訟
 (B).後になって、自然物であるウィルスに感染したことや病気についての詳細がわかったもの……薬害エイズ訴訟
であり、これも全く別の問題と言えます。

これらの問題が、ややこしくなっている原因は……前にも書きましたが、薬害エイズ訴訟時の対応だろうと思います。
薬害エイズ訴訟については、別項で書こうと思っていますが……。
この訴訟の問題は、「エイズという重い病に掛かってしまったのだから、どこかに責任者がいるはずであり、その責任者に何らかの責任を負ってもらわなければならない」という感情論が先行してしまったことです。
これは、マスコミが煽り、そのマスコミに同調するかのように患者団体も動いたことによると思います。
これは、「薬害」でないものを「薬害」と言って間違った理解を国民全体に拡げた以上、否定することはできません。
その結果、安部医師は逮捕~起訴され、現首相である当時の菅厚生大臣がよくわからない理由で謝罪してしまうということで、キチンとした整理ができなくなってしまいました。

エイズウィルスについては、「何だかよくわからない病気が発生している」ということから始まり、その時点では何もわかっていませんでしたから、ウィルス学者の研究を待つしか方法はありませんでした。
そもそも安部医師はウィルス学者ではなく、血友病の専門医ですから、エイズについて専門的な研究をしているわけではありませんでした。
しかし報道各社は、「エイズという重い病に掛かってしまったのだから、どこかに責任者がいるはずであり、その責任者に何らかの責任を負ってもらわなければならない」という方針だったろうと思いますが、スケープゴートを作ってしまいました。
これが、本質的な議論になっていれば……現在の薬事行政は変わっていただろうと思います。
しかし……これで問題の本質が隠れてしまいました。
また謝罪すると言う行為は「責任があるから行われるもの」です。
自然災害について謝罪する人はいません。
ですから当時の菅厚生大臣(現首相)がよくわからない理由で謝罪してしまったことは、「エイズという重い病に掛かってしまったのだから、どこかに責任者がいるはずであり、その責任者に何らかの責任を負ってもらわなければならない」という方向を決定づけたものでしかありません。
これで、さらに問題の本質を追求し、対策を練るという方向から逸れてしまいました

この時点で、
 ・人工物に起因する被害⇔自然物に起因する被害
 ・その時点で認識されているもの⇔その後の研究によらなければならないもの
を整理する必要がありました。
その整理の中で、例えば
 ・その後の研究によらなければならないものについては、研究結果が出るまでの間、どうするか?
 ・薬剤の投与を受けたことによって発生するマイナスの作用についての「補償」と「賠償」の考え方【注②】
等について、医師や学者を巻き込んで、国として方向性を決める必要がありました。
これをする機会があったにも関わらず、その機会を逃してしまったこと……これが現状の混乱を招いています。

しかし、これは政治家・マスコミ・患者団体だけではありません。
国民全てが冷静に判断し、行動する必要があった……その教訓となるのが薬害エイズ訴訟です。【注③】


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【注①】
 ※参考:【社会】所謂「薬害訴訟」について #03
【注②】
・これの延長上に医療行為を受けることによって発生するマイナスの作用についての「補償」と「賠償」の考え方を構築することができますから、そういう意味では現在の医療訴訟全体を混乱させている原因と言えるかもしれません。
【注③】
・とはいえ……
  (1).事実とは異なることを報道し続けたマスコミ各社
  (2).訴訟に勝つためとはいえ、(1)を放置していた患者団体
  (3).何だかわからない理由(人気取りのため?)で謝罪し、混乱を招いた政治家
 の責任が、その他の国民と同等とは思いませんが……。
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