【ひとりごと】or【どこかで誰かと話したこと】で、ほとんどがメモ代わりです。日記をはさみながら気になることや思い付いたことを色々と書こうと思いますが、かなり大雑把に書きますし、比喩表現を使いますので、専門の方からすると「変(正確でない)」と思われることがあるとは思います。また冷たい(厳しい)言葉を使う(らしい)ので、よく「冷たい人」と言われますから、その前提で読んでください。
【社会】「公平」ということ
2011年02月25日 (金) | 編集 |
公平ということについては、色々な記事の中で何度か触れています【注①】が、先日、年金について「公平」がテーマとなった記事がありました。【注②】

この記事によると、問題となっているのは『厚生労働省が今年1月から始めた専業主婦の年金切り替え忘れに対する救済策』です。
この救済策は
 (1).夫が転職や退職などをしたのに切り替え手続きを忘れ、国民年金の保険料が未納になっている専業主婦が対象。
 (2).直近2年分に限り保険料納付を求めるものの、それ以前は保険料を納めていたとみなし、将来、基礎年金も受け取れるとした。
というものです。

もともと、こういう発想が出ること自体に問題があります。
この救済策は、真面目に手続をして国民年金保険料を支払った者が損をする……そういう類のものです。
したがって、『手続きをきちんと行って保険料を支払った人との間に著しい不公平が生じるとして、この日の委員会では疑問視する声が相次いだ』ようです。

これについて細川厚労相は「今の段階では厚労省の結論が一番妥当ではないか」と反論。届け出忘れによる保険料の未納期間を厳格に年金受給額に反映させることについては「これからの年金行政に対する信頼を失うことも考えていかなければならない」と懸念を示した【注③】ようですが、意味がわかりません。
何をもって「一番妥当」なのか?が説明されていませんし、届け出忘れによる保険料の未納期間を厳格に年金受給額に反映させることについてが何故「これからの年金行政に対する信頼を失うこと」につながるのか?の説明もありません。

そもそも公平とか公正とか……は、制度に対して判定されるものです。
したがって、公平とか公正とか……を語る時に考えなければならないのは、制度をキチンと守っている者がマクロでマイナスにならないことが前提となります。
しかし……この救済策は、真面目な者がマクロでマイナスとなってしまいます。
真面目な者が損をするようなことを制度化して、どうするのでしょう?
これでは誰も真面目に手続をしたり、支払ったりしなくなります。

確かに『専業主婦の年金切り替え忘れ』については、そのままにしておくと低額の年金しか受給されない者が増えることを意味します。
これは、生活保護が増えることと連動しますから、どこかで国費を投入しなければならなくなることを考えなければなりません。
その辺りを考えての救済策だったのかもしれません。
しかし真面目な者が損をするようなことを制度化すれば、キチンとしない方が有利になりますから、マクロでは「手続をしないで放置して、救済してもらう」ことを考える者が増えるのは明かです。
このような稚拙な対応が、高コスト社会へと舵を切ることだと理解しておく必要があります。

もし、この救済策を継続するのであれば、キチンと手続をして国民年金保険料を支払った者には年金の上乗せをする必要があるでしょう。
そうでない場合には、直近2年分に限らず徴収すべきです。
そもそも生活保護は「何もできないから社会で支えなければならない」という者を対象とするものです。
キチンとしなかった者を救済する制度ではありません。
そういう運用をするのであれば、まず何らかのペナルティを課す必要があり、救済はその後でなければなりません。

真面目にすると損をする社会にだけはしてはいけないと思います。


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【注①】
・例えば……
 2010-07-11 Sun ※参考:【社会】公平・平等 #01
 2010-08-03 Tue ※参考:【社会】公平・平等 #02
 2010-11-25 Thu ※参考:【社会】アメリカという社会
【注②】
 ※参考URL:専業主婦の年金切り替え忘れ、救済策に異議
【注③】
 ※参考URL:専業主婦の年金制度、見直しも

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