【ひとりごと】or【どこかで誰かと話したこと】で、ほとんどがメモ代わりです。日記をはさみながら気になることや思い付いたことを色々と書こうと思いますが、かなり大雑把に書きますし、比喩表現を使いますので、専門の方からすると「変(正確でない)」と思われることがあるとは思います。また冷たい(厳しい)言葉を使う(らしい)ので、よく「冷たい人」と言われますから、その前提で読んでください。
【政治】1票の格差と選挙制度
2011年03月06日 (日) | 編集 |
選挙制度については、よく『1票の格差』が話題にのぼります。
最近の報道では、
 ・10年国勢調査の速報値で人口が最も多くなる見通しの千葉4区(60万9081人)と、最も少ない高知3区(24万1331人)の間で、1票の格差が2・52倍となった。【注①】
 ・「一票の格差」が最大2・30倍だった平成21年8月の衆院選は違憲だとして、弁護士らの2グループがそれぞれ選挙無効などを求めた計9件の訴訟の上告審弁論が23日、最高裁大法廷で開かれ、結審した。【注②】
があります。
しかし選挙という制度を考える場合、最終的な状態だけを考えるのではなく、何をドウ考えて制度設計をしてあるのか?というところから考える必要があります。
【注③】で問題となっているのは、21年衆院小選挙区の定数300議席のうち47都道府県に1議席を割り振る現行の「1人別枠方式」です。
現在まで高裁段階では違憲4件、違憲状態3件、合憲2件と判断が割れています。

違憲を主張する側ですが、
【山口邦明弁護士らのグループ】
 ・投票価値の平等が民主主義の基本。2倍超の格差は許されない。
【升永英俊弁護士らのグループ】
 ・有権者は自分の選挙権を等価値の『清き一票』と思い込み、日本は代議制民主主義の国だと思ってきた。これは壮大な喜劇で、行き着く先は悲劇だ。
と述べています。
これに対して
【選挙管理委員会側】
 ・1人別枠方式は都道府県をまとまりととらえ、多様な民意を反映させようとしたもの。格差の直接原因ではなく、適法。
としています。

確かに違憲を主張する側の論には、一理あります。
ただし、そこには『国全体の状況をキチンと見渡し、施策を決めること』が担保されていなければなりません。
これは、国政には日本全国の状況を公平・公正に判断した上で施策を決める責任があるということで、これが偏ってしまうと国政ではなくなります
では、今の環境で国会議員が「国全体の状況をキチンと見渡すことができるか?」と言えば、Noでしょう。

また人口は少ないが、人口が多い土地が必要としているものを供給している場所もあります。
例えば、都市部の電気はドコで作っているのでしょうか?
人口だけで国政を動かせば、このような負担を周辺部に押しつけるような施策に流れていくこととなります。
都市部優先の政策に偏らないように担保しているのが、47都道府県に1議席を割り振る現行の「1人別枠方式」だろうと思います。
しかし……そういうことを考えていない意見があまりに多いと感じています。【注④】
その延長上に多数決を本来の使い方ではなく、数の暴力として使用するような発想があるのですが……。

アメリカのような連邦制では、各州から代表者を選出する方式が採られています。
これは各州の主権を守ることを担保しなければならないからです。
日本でも道州制を考える時代に入り、地域主権を唱える時代になっています。
となると……国政において他地域の主権を侵害できないような制度を設計しておかなければなりません
そうなると人口の問題ではなく、各地域各々を単位として考えることが必要となります。
要は各地域各々が『1』であるということです。

選挙制度を考えることは、非常に難しいことです。
このBLOGで何度も書いていますが、多数決は『少数意見を施策に取り込むための手段』ですから、その前提を崩すことは民主主義の根底に関わります。
そういうことを考えると単純な『1票の格差』だけを問題にするのは視野狭窄ではないか……と思います。


------------------

【注①】
 ※参考URL:1票の格差2・5倍超…衆院小選挙区、読売試算
【注②】
 ※参考URL:一票の格差 どう判断 21年衆院選最高裁大法廷で弁論
【注③】
 ※参考URL:一票の格差 どう判断 21年衆院選最高裁大法廷で弁論
 ※参考URL:1票の格差:参院、最大5.126倍 改革案、乱立で難航--10年国勢調査】
 ※参考URL:衆院区割り見直し難航…市町村合併や格差判決で
【注④】
 ※参考URL:1票の格差是正へ「別枠方式」廃止を急げ
関連記事
スポンサーサイト



テーマ:ひとりごとのようなもの
ジャンル:日記