【ひとりごと】or【どこかで誰かと話したこと】で、ほとんどがメモ代わりです。日記をはさみながら気になることや思い付いたことを色々と書こうと思いますが、かなり大雑把に書きますし、比喩表現を使いますので、専門の方からすると「変(正確でない)」と思われることがあるとは思います。また冷たい(厳しい)言葉を使う(らしい)ので、よく「冷たい人」と言われますから、その前提で読んでください。
【政治】民主党政権 #03-30(政権運営)
2011年05月01日 (日) | 編集 |
内部のゴタゴタが続く民主党ですが……。
岡田克也民主党幹事長は、菅直人首相の解任動議の提出に向け両院議員総会の開催を求めている「総調和の会」の動きについて、「趣意書には公明党との連立政権について書いてあるが、菅政権を代えれば連立できる根拠があるのか。私は(発起人の)山岡賢次副代表が首相になれば連立できるとは考えていない」と揶揄しました。【注①】
オイオイ……党内抗争の火に油ですか……。
どこまで醜い政党なのでしょう……。
子どものケンカ並のことはしないでほしいものです。

で、一方の民主党内の反執行部勢力は、大きくなっています。【注②-A】
渡部恒三最高顧問
 ・電話で『入閣してくれ』なんて、政治経験がまだ浅い。
 ・自民党本部に行き、手をついて谷垣氏にお願いすれば断らなかった。
中後淳衆院議員
 ・(トリガー条項の一時凍結について)政調会長は、政調発足の時に『党の意見をしっかり政府に反映させる』としていた。約束をほごにする結論だ。党運営、今回の経過、統一地方選の総括を含め、両院議員総会で議論してほしい。
中間派衆院議員
 ・岡田幹事長はカネの面倒を見てくれない。
 ・執行部は若手の苦しさを分かっていない。別の党の人間だと思って諦めている。
謙虚さに欠ける執行部では、与野党協議どころか与党内もまとまりません。
それでは、与党としての仕事はできません。
邪魔になるだけですから、早々に退陣するのが国のためでしょう。
そんな状況ですから、民主党内では野党が提出を目指す内閣不信任案に同調する機運が高まりつつあり、その合言葉は「菅直人首相をサミットに行かせるな!」だそうです。【注②-B】
鳩山由紀夫前首相
 ・(西岡武夫議長との会談で)参院で問責決議をやっていただけませんかね…。
 ・(前原誠司前外相、たちあがれ日本の園田博之幹事長、武村正義元官房長官との会談で)菅さんを降ろさないと党がまとまらない。もう持たない…。
松木謙公前農水政務官
 ・原発事故への対応に問題がありながら首相がサミットに行けば国益を損なう。新首相が行くべきだ。
西岡武夫議長
 ・『急流で馬を乗り換えるな』という言葉があるが、急流を渡れず流されているのであれば、馬を乗り換えなければならない。
そこまでわかっているなら、国のために動かなければならないはずなのですが……そこが民主党のレベルの低いところでしょう。

このような状況ですから、政府を支える人たちにも動きが出てきました。
小佐古敏荘内閣官房参与(東京大大学院教授)が、菅直人首相宛に辞表を提出しました。【注③-A】
小佐古敏荘内閣官房参与
 ・政府の対応は法にのっとっておらず、誰が決定したのかも明らかでなく、納得できない。
 ・(菅政権の福島第1原発事故への取り組みについて)その場限りの対応で、事態の収束を遅らせた。
 ・(自らの)提言の一部は実現したが対策が講じられていないのもある。正しい対策の実施がなされるよう望む。国際常識のある原子力安全行政の復活を強く求める。
 ・(政府が示した年間20ミリ・シーベルトという小学校の校庭の利用基準などについて)この数値を小学生などに求めることは許し難い。
放射線安全学の専門家にここまで言われてしまったのですから、管政権は間違いを認めて責任を取るべきです。
まあ、菅首相は「参与の意見も含め、議論の結果に基づく原子力安全委員会の助言で対応しており、決して場当たり的な対応とは考えていない」と言い訳していますが……。【注③-B】
とにかく菅首相言い訳ばかりです。【注③-C】
その辺りは桜井充財務副大臣がメールマガジンで「何か言われると、必ず自分の正当性を主張する。自分の非を認めると責任論につながると思っているのかもしれないが、反発を招くだけ」と首相を断罪しています。
こんな無責任極まりない人が日本のTOPとは……。
民主党には、この程度の人材しかいないということでしょう。
権力はほしい……でも運用できるだけの人材がいない……最悪です。

そのケンカの種である管首相についてですが、「新党さきがけ」出身の民主党の鳩山前首相前原誠司前外相、たちあがれ日本の園田幹事長、それに武村正義元官房長官井出正一元厚相が会談したところ、「新党さきがけ」出身の菅首相の政権運営に対する批判が相次いだとのことです。【注④】
まあ……批判しない方がどうかしている政権運営ですから、仕方ないでしょう。
やることなすこと後手になり、しかも裏目に出る……。
それでも権力にしがみついている醜悪なサマは、誰が見ても批判以外はでないでしょう。
この会談の中で
武村正義元官房長官
 ・首相には期待していたが、こんなにポストに固執する人間だとは思わなかった。
園田たちあがれ日本幹事長
 ・菅政権を代えることが国のためだ。
と厳しく切り捨てました。
ここで行動が伴えば良いのですが……。
口だけで終わらないようにしてほしいものです。

この状況で……鳩山前首相の態度がハッキリしません。
園田博之たちあがれ日本幹事長の「菅を降ろして『ポスト菅』で政界再編だ」との言葉に……鳩山前首相は「せっかく作った民主党を2つに割れと言うのか」……だそうです。【注⑤-A】
日本と民主党を天秤にかけて、民主党を取ろうというのでしょうか?
民主党を作ったという自負はあるのでしょうが、それと日本とでは重みが違います。
それが理解できないでは……。
この時点で、政治家としての素養はないに等しいとわかります。
で……もう一方のドンである小沢一郎元代表は、「与党の立場にいる俺がそんなもの(不信任決議案)に乗れるか。政権交代は俺がやったんだぞ」……だそうで、動きが鈍い……。【注⑤-B】
こちらも日本と民主党を天秤にかけようというのでしょうか?
こちらは政権交代を実現させたという自負がブレーキになっています。
しかし日本と天秤にかけるようなものではありません。
で……小沢元代表は
 ・この状況で民主党も自民党も動かないのはおかしい。
 ・(民主党の政権公約の見直し方針を盛り込んだ民主、自民、公明の3党合意について)ひどい話だ。
 ・(福島第1原発事故について)原発は安定していない。爆発しないようにしているだけで放射線を垂れ流している。根本的な対策を取らなければ大変なことになる。決死隊を送り込んで完全に抑え込まなければならない。政治が決断することだ。
と述べている【注⑤-C】ようですが、この期に及んで他人任せとは……。
これが民主党の実力者では……民主党の限界はコノ辺りなのでしょう。
国よりも自分達のグループでは……国会議員としての素養に問題があります。

この状況に自民党も二つに割れています。【注⑥】
倒閣の動きを激化させている側の意見です。
町村信孝元外相
 ・連休明けで出すタイミングは別にしても、とにかく不信任案を衆院で出すことを執行部に強く求めなければならない。一説には参院の問責だけでいいという意見もあるようだが、とんでもない話だ。一義的には衆院でしっかりと決着をつけるということだ。
 ・しっかり決着をつける姿勢で臨まなければ日本全体が沈没する!
伊吹文明元幹事長
 ・党執行部も菅さんではダメだといっている限り、どこかで不信任案を出さざるを得ない。民主党の中もあれだけの騒動を起こしているのだから、全員が反対ということはないと思う。政党政治の常道からいえば自民党は谷垣禎一総裁を立てて戦うのは当たり前だ。
 ・産経の森元首相のインタビューは非常にもっともなことだ。不信任が成立しなくても民主党が割れれば政局運営はわが方は非常に有利になることは間違いない。
古賀誠元幹事長
 ・震災の復旧・復興、原発の問題は、世論調査でも菅さんでは不安だと明らかになった。衆院でしっかりと決着すべきだ。参院で仮に問責をやったとしても本人がお辞めにならないことであれば、審議拒否になるが、被災地を抱えて到底考えられる戦法ではない。
 ・野党第一党として自民党が国民にケジメを示す時期がいま来ている。衆院でしっかり決着すべきだ。
麻生太郎元首相
 ・東日本大震災の発災から何日たつか。政治空白を生むなというが、(菅直人首相が震災や福島第1原発事故対応を)何もしないなら空白と同じ。5月9日から動きがあるだろう。
額賀福志郎元財務相
 ・問責決議で菅首相がちゃんと責任を取るとは思えない。復旧、復興計画は菅政権ではできないということを衆院で自信を持って対応するのは当然だ。
閣僚経験者
 ・さらに前倒ししてサミットなど新首相の外交日程に支障がないようにすべきだ。
これに対して慎重派の意見です。
谷垣禎一総裁
 ・だれがどういう権限と責任を持っているのか不明確になっている。こうした菅政権の問題点がいろんなところに不協和音を生んでいる。
 ・菅政権が今後の復興にきちんと対応できるか非常に大きな疑問をもっている。民主党の足下も液状化しており、国難への態勢ができているかも疑問だ。
 ・(内閣不信任決議案の提出について)伝家の宝刀だから、いつでも段平(幅広の刀)を振り回すというわけにいかないし、赤さびを浮かすわけにもいかない。
小池百合子総務会長
 ・不信任を出して通らなければ、逆に信任することになってフリーハンドを与えてしまうことになるから、野党として何の確実なところもなく出すことはないでしょうね。
慎重派は現執行部で、不信任案を提出すればその後は審議拒否するしく、もし否決されれば抵抗する術がなくなる……その判断から動きを止めています。
しかし……これでは民主党と同じで、党内を割ってしまう可能性があります。

自民党の派閥領袖が声をそろえているのは、民主党内で「菅降ろし」の動きが活発化しているためでしょう。
このムーブメントの中、領袖らは民主党内の「反菅」勢力と接触を深めています。【注⑦-A】
与野党問わず、「管首相ではダメ!」という意見が多数を占めているのですから、「日本のために何をすべきか?」を考えるが政治家としての仕事でしょう。
世論調査を見ても
 ・東日本大震災や福島第1原発事故での対応で菅直人首相がリーダーシップ発揮していない……76.0%(先月下旬の前回調査の63.7%)
 ・原発事故への政府対応評価していない……70.6%(前回から12.4ポイント増)
 ・被災地支援への取り組み評価していない……52.3%
 ・首相の退陣について直ちに退陣すべきだ……23.6%(前回の13.8%から急増)
 ・内閣支持率……26.8%(前回から1.5ポイント下落)
と、「管首相ではダメ!」という意見が多数を占めています。【注⑦-B】
ちなみに政党支持率
 ・民主党……17.4%(前回18.9%から下落
 ・自民党……25.4%(前回20.6%から上昇
 ・みんなの党……7.4%
 ・公明党……4.3%
 ・共産党……2.0%
 ・社民党……1.8%
 ・国民新党……0.3%
 ・たちあがれ日本……0.3%
 ・新党日本……0.2%
 ・新党改革……0.2%。
で、既に民主党は国民から見放されています
そうなると国会議員として国民のために何をしなければならないか?は、考えるまでもありません。
国民に支持されていない人に首相を続けさせること自体が、国益を損なうことです。
国民に支持されていない政党が与党であり続けること自体が、国益を損なうことです。
それに気付かないのでしょうか?
それができない人に議員バッジを付ける資格はありません。


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■■■ 【注】 ■■■

【注①】
 ※参考URL:岡田氏、「山岡首相」では公明との連立は無理 総調和の会を揶揄
【注②-A】
 ※参考URL:政治経験浅いと苦言 渡部氏、首相は陳謝
 ※参考URL:民主・若手の執行部批判広がる…中間派にも
 ※参考URL:内閣不信任案めぐり駆け引き 渡部氏は首相に苦言(1/2)
 ※参考URL:内閣不信任案めぐり駆け引き 渡部氏は首相に苦言(2/2)
【注②-B】
 ※参考URL:民主、不信任案同調にじわり 「菅首相をサミットに行かせるな」苦悩する鳩山氏(1/3)
 ※参考URL:民主、不信任案同調にじわり 「菅首相をサミットに行かせるな」苦悩する鳩山氏(2/3)
 ※参考URL:民主、不信任案同調にじわり 「菅首相をサミットに行かせるな」苦悩する鳩山氏(3/3)
【注③-A】
 ※参考URL:小佐古参与「官邸の対応場当たり的」と辞職届
 ※参考URL:小佐古内閣官房参与が辞意 政権を批判
【注③-B】
 ※参考URL:原発対応「場当たり的ではない」…首相が反論
【注③-C】
 ※参考URL:「ポスト菅」めぐり水面下のシナリオ(1/3)
 ※参考URL:「ポスト菅」めぐり水面下のシナリオ(2/3)
 ※参考URL:「ポスト菅」めぐり水面下のシナリオ(3/3)
 ※参考URL:首相「原発対応、場当たり的でない」 衆院予算委、1次補正可決
【注④】
 ※参考URL:こんな人間とは…武村元官房長官が首相を酷評
【注⑤-A】
 ※参考URL:民主、不信任案同調にじわり 「菅首相をサミットに行かせるな」苦悩する鳩山氏(2/3)
【注⑤-B】
 ※参考URL:決め手に欠ける「菅降ろし」 引導を渡す政治家は誰?(1/3)
 ※参考URL:決め手に欠ける「菅降ろし」 引導を渡す政治家は誰?(2/3)
 ※参考URL:決め手に欠ける「菅降ろし」 引導を渡す政治家は誰?(3/3)
【注⑤-C】
 ※参考URL:小沢元代表「民主も自民も動かないのはおかしい」 若手と会合
【注⑥】
 ※参考URL:自民党派閥領袖らの不信任提出をめぐるコメント
 ※参考URL:自民「不信任」大合唱 公明・草川氏の「補正賛成は菅退陣が条件」に大喝采 谷垣執行部はまだ迷い…(1/2)
 ※参考URL:自民「不信任」大合唱 公明・草川氏の「補正賛成は菅退陣が条件」に大喝采 谷垣執行部はまだ迷い…(2/2)
 ※参考URL:「菅政権、いろんなところに不協和音」と自民・谷垣氏
【注⑦-A】
 ※参考URL:内閣不信任案提出を…自民領袖、「反菅」接触も
【注⑦-B】
 ※参考URL:首相指導力に不満76% 早期退陣論も拡大 共同通信世論調査
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