【ひとりごと】or【どこかで誰かと話したこと】で、ほとんどがメモ代わりです。日記をはさみながら気になることや思い付いたことを色々と書こうと思いますが、かなり大雑把に書きますし、比喩表現を使いますので、専門の方からすると「変(正確でない)」と思われることがあるとは思います。また冷たい(厳しい)言葉を使う(らしい)ので、よく「冷たい人」と言われますから、その前提で読んでください。
【政治】民主党政権 #26-01(原発)中部電力浜岡原発停止要請
2011年05月08日 (日) | 編集 |
さて……民主党政権では、唐突に中部電力浜岡原発停止要請を行いました。【注①】
菅直人首相は緊急記者会見で
 ・この地域では、30年以内にマグニチュード8程度の地震が発生する可能性は87%と極めて高い。
 ・(運転停止を「要請」という形式で求めた理由について)指示や命令は、現在の法制度では決まっていない
 ・国民の安全と安心を考えた。重大な事故が発生した場合の日本社会全体の甚大な影響もあわせて考慮した。
 ・(法的根拠に基づくものではないので中電には)十分にご理解いただけるよう、説得して参りたい。
 ・電力需給バランスに大きな支障が生じないように、政府としても最大限の対策を講じる。
 ・一層、省エネルギーの工夫をしていだけることで乗り越えていけると確信している。国民のみなさんのご理解とご協力を心からお願いする。
と述べました。

これについての反応です。

まず政権内の反応ですが【注②】
海江田経産相
 ・計画停電などの事態には至らないと思う。
細野豪志首相補佐官
 ・首相は4月の初めあたりから浜岡原発を非常に意識していた。難しい判断だったが、国民の安全をないがしろにできない。相当、悩んだ上での判断だった。
閣僚の一人
 ・今回の決断で国民の支持が戻れば、党内も落ち着くのではないか。
というものです。

次で民主党内の反応ですが、【注③】
牧野聖修衆院議員(静岡県選出)
 ・素晴らしい決断だ。浜岡原発の地元では、東海地震が浜岡原発の放射能漏れ事故につながるという不安の声が広がっていた。私も海江田経済産業相に、こうした声を届けていたが、それが受け入れられて、本当によかった。
小沢グループの議員
 ・党内調整が不十分だ。そもそも、なぜ浜岡原発だけなのか、理解に苦しむ。
政調幹部
 ・日本の原発はダメだという誤ったメッセージを発信することになりかねない。
ベテラン議員
 ・原発に対する国民の不安を意識した、首相の英断だ。
というものです。

そして野党は、【注④】
石原伸晃自民党幹事長
 ・電力供給はどうなるか、今後のエネルギー政策も含めて総合的に判断したのか。国会で十分な説明を求めたい。
石破茂自民党政調会長
 ・唐突な感じがする。いかなる権限で首相が原発停止を要請できるというのか。その決断をダメだとはいわないが、要請するからには根拠をきちんと示してくれ。それが政府の責任だ。とにかく止めろといわれても中部電力も困ってしまうだろう。このままではあちこちの原発を止めろという話にもなる。
山本一太自民党政審会長
 ・唐突な感じだ。エネルギー需給などを中部電力や関係省庁と本当に議論をしているのか。菅首相は内閣支持率を上げたいという一心で、行き当たりばったりで動いているとしか映らない。
東順治公明党副代表
 ・東海大地震の危険性は前々から指摘されていることだが、なぜ今なのか。いきなりすぎる。信じられない。東西日本の電力周波数の統一など他の手だては十分なのか。復興に向けて立ち上がろうとしているときに十分な検討を加えた上でのことなのか。
福島瑞穂社民党党首
 ・首相の英断を高く評価する。脱原発の未来を切り開く大きな一歩となる。東海地震が起きる前に決断してくれて良かった。
穀田恵二共産党国対委員長
 ・浜岡原発は活断層の上にあり、停止要請は当然だ。これを機に『安全神話』との完全な決別が必要だ。
というものです。

現場に近い官僚からは【注⑤】
経済産業省幹部
 ・これまでの日本の原子力行政への信頼が失われ、誤ったメッセージを世界に送りかねない。
という反応が出ています。

また民間からは【注⑥】
水野明久中電社長
 ・最終的返答は保留させていただきたい。
沢田隆日本原子力学会副会長
 ・今まで実施してきた政策と矛盾する。(首相は運転停止の)根拠と考え方を示すべきだ。
 ・浜岡原発は保安院に求められた対策へ手を打っている。このタイミングでの要請は不思議だ。
内藤正則エネルギー総合工学研究所・原子力工学センター部長
  ・すべての原発を止めるなら筋が通るが、なぜ浜岡原発だけなのか。対策を重ねることで、運転再開への理解が得られる。
桜井淳氏(技術評論家)
 ・停止判断は遅かったぐらいだ。想定を超える地震が実際に起き、条件は正当性を失った。
という反応が出ました。

しかし……これも管政権延命策の一つにすぎません。
東京電力福島第1原発の事故後においても、米国のオバマ大統領推進政策の堅持を表明するなど、原子力推進という海外の流れは変わっていません。【注⑦-A】
現状において、同等の能力を持った他の手段がない以上、この判断が正当なのでしょう。
理由は……現状の社会活動(経済活動)を維持するという前提を持った上で、エコを推進しようとすると、現状においては原子力以外に選択肢がないからです。
今回の判断は、この前提(現状の社会活動(経済活動)を維持する)という発想を取り除いたものです。
となると……今後、何が起きるか……。
原子力が先端科学の上に成り立つモノである以上、そこで使用されているモノは多種多様です。
多種多様ということは、関連企業は孫請け……等まで入れると、かなりの数になります。
しかし需要が減少しますから、中小企業への影響は大きいでしょう。
また大企業においてもリストラが進むことが考えられます。
これは……国民生活を破壊することを意味します
併せて……発電量の低下は、生産量の低下を意味します。
これによっても中小企業の受注は減少しますし、経済活動が縮小しますからリストラの要因となります。
経済活動の縮小は、お金が社会の中を回らなくなりますから、
 ・病気になっても病院に行けない人や必要な治療を受けることができない人
 ・これからの季節を考えると熱射病になる人
 ・廃業や倒産
 ・借金苦
 ・自殺者
増加することを意味します。
これは間接的に国民を殺すことに他なりません。
これを回避しようとすれば、社会保障費の増大が発生し、増税するしかなくなります。
だから世界的には急激な転換をしないわけです。
民主党は、そんなことがわからないのか?と思います。
多分、この選択は『現状では』最悪の選択でしょう(今、この瞬間にでも大地震が起きれば話は別ですが……)。
管政権が、この選択を行った理由は、
 ①.原発差し止め訴訟によるダメージを恐れたため
 ②.原発事故の対応批判で「菅降ろし」に弾みをつけようとした民主党の鳩山由紀夫前首相や小沢一郎元代表への牽制のため
にすぎません。【注⑦-B】
要するに「東日本大震災の対応の不備で失墜した政権の信頼回復」が目的だということで、その手段として「原発停止」という目立つ策に打って出たということです。
薬害エイズ事件の際の対応【注⑦-C】と同様、その後の影響を考えないパフォーマンスにすぎません。【注⑦-C】
だから『間接的に国民を殺す』行為なのだと気付かないのでしょう。
あまりにも無責任な行為に怒りをおぼえます。

マスコミは、そのことをもっと報道すべきだと思います。



▼▼▼【注】はこちら(続きを読むをクリックしてください)▼▼▼
■■■ 【注】 ■■■

【注①】
 ※参考URL:菅首相会見詳報 「東海地震に十分対応できるよう防潮堤など中長期対策が大切」(1/3)
 ※参考URL:菅首相会見詳報 「東海地震に十分対応できるよう防潮堤など中長期対策が大切」(2/3)
 ※参考URL:菅首相会見詳報 「東海地震に十分対応できるよう防潮堤など中長期対策が大切」(3/3)
 ※参考URL:「浜岡原発は全機運転停止」 首相が緊急会見
 ※参考URL:「30年以内にM8クラスの地震発生は87%」と首相
 ※参考URL:「現行法では運転停止命令できない」と首相
 ※参考URL:「国民の安全安心考えた」と菅首相
 ※参考URL:菅首相、浜岡原発全原子炉の運転停止を要請
 ※参考URL:電力不足対策には「最大限の対策取る」
【注②】
 ※参考URL:中部電力社長「返答は保留させていただきたい」
 ※参考URL:停止要請「英断」「唐突」「党内調整不十分」
 ※参考URL:首相、政権の信頼回復狙う…浜岡原発停止で
 ※参考URL:与野党反応 自民・石原氏「電力供給はどうなるか」
【注③】
 ※参考URL:停止要請「英断」「唐突」「党内調整不十分」
【注④】
 ※参考URL:与野党反応 自民・石原氏「電力供給はどうなるか」
 ※参考URL:自民・山本政審会長「支持率上げたくて行き当たりばったり」
【注⑤】
 ※参考URL:「なぜ今」「海外に誤ったメッセージ」原発放棄、信頼は失墜(1/2)
 ※参考URL:「なぜ今」「海外に誤ったメッセージ」原発放棄、信頼は失墜(2/2)
【注⑥】
 ※参考URL:中部電力社長「返答は保留させていただきたい」
 ※参考URL:「なぜ今」「海外に誤ったメッセージ」原発放棄、信頼は失墜(1/2)
 ※参考URL:「なぜ今」「海外に誤ったメッセージ」原発放棄、信頼は失墜(2/2)
【注⑦-A】
 ※参考URL:「なぜ今」「海外に誤ったメッセージ」原発放棄、信頼は失墜(2/2)
【注⑦-B】
 ※参考URL:訴訟恐れた首相の保身 反首相勢力には「クセ球」…(1/2)
 ※参考URL:訴訟恐れた首相の保身 反首相勢力には「クセ球」…(2/2)
 ※参考URL:首相、政権の信頼回復狙う…浜岡原発停止で
【注⑦-C】
 ※参考:【Risk Management】column / 薬害エイズ事件とRisk Management #01
 ※参考:【Risk Management】column / 薬害エイズ事件とRisk Management #02
関連記事
スポンサーサイト



テーマ:ひとりごとのようなもの
ジャンル:日記