【ひとりごと】or【どこかで誰かと話したこと】で、ほとんどがメモ代わりです。日記をはさみながら気になることや思い付いたことを色々と書こうと思いますが、かなり大雑把に書きますし、比喩表現を使いますので、専門の方からすると「変(正確でない)」と思われることがあるとは思います。また冷たい(厳しい)言葉を使う(らしい)ので、よく「冷たい人」と言われますから、その前提で読んでください。
【社会】東京都の青少年育成保護条例の変更【注①】議論について
2010年03月16日 (火) | 編集 |
東京都で「顔や声が18歳以上に見えない二次元キャラを『非実在青少年』と定義して規制する」条例を審議しているとのことをメディア報道等で知りました。
その内容ですが、規制対象とされているのは
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一 青少年に対し、性的感情を刺激し、残虐性を助長し、又は自殺若しくは犯罪を誘発し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの
二 年齢又は服装、所持品、学年、背景その他の人の年齢を想起させる事項の表示又は音声による描写から十八歳未満として表現されていると認識されるもの(以下「非実在青少年」という。)を相手方とする又は非実在青少年による性交類似行為に係る非実在青少年の姿態を資格により認識することができる方法でみだりに性的対象として肯定的に描写することにより、青少年の性に関する健全な判断能力の形成を阻害し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの
******************
とのことです。

正直に言えば「何を考えているのか……理解不能」という感じです。
その類の二次元キャラに興味があるわけではないのですが、何でも規制すれば良いというものではないと思います。
どこかに規制をかけるということは、どこかに不利益を発生させるということですので、それによって発生する利益がハッキリと示されなければなりません。
そうでなければ「規制したいから規制する」ということでしかなく、暴走以外に表現する言葉はありません。

そもそも、これらを規制すれば犯罪が減るという根拠があるのでしょうか?
統計上だけの話であれば、日本は児童ポルノ法が厳しい国に比べて性犯罪は少ない状況にありますし、児童ポルノ法が厳しい国では性犯罪が多いというデータもあります。
ここで「統計上の話だけであれば……」と前置きしたのは、
 ①.性犯罪の線引きが国によって異なること
 ②.国によって、犯罪の発生率そのものが異なること
 ③.各々の生活環境が異なること
等により、その統計結果により「児童ポルノ法が制定されると性犯罪の発生率が上がる」とは言えないためです。
ですから減るのかもしれませんが、減るのであれば根拠を示す必要があります。

では、抑止力になるのか?と言えば、これも言い切れません。
飲酒運転等に対する罰則強化をしたところ、飲酒運転等が減ったという意見もありますが、これは罰則強化によるものではなく不景気のため飲む回数が減ったためではないか?とも考えられます(この辺りは、もう少し時間をおいてからデータを精査する必要があります)。
そもそも飲酒運転に対する罰則はあったわけですから「規制すればなくなる」という発想は、想像力に欠けるわけです。

また法令を制定すれば、その運用に人員を要します(これはコストを必要とするということです)。
コストはデメリット(=確実に発生するマイナス要因)ですから、要するに「法令を制定した時点でデメリットが発生する」わけで、そのデメリットよりも大きなメリット(=確実に発生するプラス要因)がなければ、マクロとしてはマイナスにしかなりません。
この辺りについては別項【注②】で書こうと思っていますが、こういうことを比較する場合に間違うのは、最初にメリットとデメリットをキチンと比較しているのか?」ということです。
コストが発生した時点で確実にデメリットは発生しているのですから、これに対してはメリットを示せなければなりません。
わかりやすく言えば、「こういう良いことが起きるかもしれない(=ベネフィット)」では比較にならないと言うことです(ベネフィットと比較するのは「こういう悪いことが起きるかもしれない(=リスク)」です)。
ベネフィットとデメリット、リスクとメリットを比較するのは次の段階の話であり、ベネフィット/リスクを比較の対象とする場合には「どれぐらいの率で発生するのか」を示さなければなりません。
その結果として高確率で発生するのであれば、「メリット/デメリット」と比較することとなります。
しかしながら、そういうことが示されているわけではありませんから、現状では「デメリットしかないもの」と考えなければなりません。


【注①】
 ・表題を「変更議論」としているのは、「改正」なのか「改悪」なのかハッキリしないためです。
【注②】
 ※【Risk Management】の項を参照。
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