【ひとりごと】or【どこかで誰かと話したこと】で、ほとんどがメモ代わりです。日記をはさみながら気になることや思い付いたことを色々と書こうと思いますが、かなり大雑把に書きますし、比喩表現を使いますので、専門の方からすると「変(正確でない)」と思われることがあるとは思います。また冷たい(厳しい)言葉を使う(らしい)ので、よく「冷たい人」と言われますから、その前提で読んでください。
【政治】民主党政権 #26-06(原発)
2011年05月27日 (金) | 編集 |
さて……東京電力福島第1原発1号機への海水注入が、首相の言動をきっかけに一時中断したとされる問題について、国会で追求されたところ……いきなり言い訳が始まりました。【注①-A】
菅直人首相
 ・私は原子力の専門家ではありませんので、すべてを知っているわけではありません。
おいおい……「僕はものすごく原子力に詳しいんだ」と専門家を自任し、アレコレ口出ししていたにも関わらず、都合が悪くなるとコレです。
その上、普段は「周囲の意見を聞かない」といわれる首相は続けて「東電や原子力安全委員会などから震災以来、助言をいただいている」とも言い出しました。
最低です。
無責任にもほどがあります。
いい加減にしてほしいものです。
で、東京電力福島第1原発1号機への海水注入が首相の言動をきっかけに一時中断したとされる問題について
菅直人首相
 ・注入する時も、やめる時も、私どもに(東電から)直接報告はなかった。私を含めて(首相官邸の関係者が)注水を止めたことは全くない。
 ・報告があがっていないものを『やめろ』とか『やめるな』と言うはずがない。
見苦しい言い訳をしています。【注①-B】
さらに大震災発生翌日の12日朝に首相が福島第1原発を視察したことで、原発から放射性物質を含んだ蒸気を排出するベントが遅れたと指摘されている点については、
菅直人首相
 ・技術的な問題があったかもしれないが、私の視察とは関係ない。
東京電力福島第一原子力発電所1号機で起きたメルトダウンについては、
菅直人首相
 ・政府が発表している事故に対するいろいろなことについて、国民がかなり不信を持っていることは、責任者として本当に申し訳なく思っている。
 ・(原子炉内の)水位が(想定より)ずっと低かったことは、東電の発表までは事実としては聞いていなかった。知っていてうそをついたとか、黙っていたということではない。
と、これまた見苦しい言い訳をしています。【注①-C】
いずれにしろ政治主導を標榜してきたのですから、責任は政府にしかありません。
まず「何がどうなって」ということをハッキリさせる必要があります。
そういう意味では、事故調査委員会政府から独立した権限を持つ必要があります。【注①-D】
ポーズだけの事故調査委員会なら必要はありませんし、何らかの報酬を支払うのでしょうから無駄です。
江田憲司みんなの党幹事長
 ・(事故調査・検証委員会を内閣官房に設置したことについて)政府部内のお手盛りの検証結果を国民は一切信用しない。
 ・証人喚問機能も持ち、対外的にも信用力のある第三者委員会が必要だ。
そうでなければ尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件のように国政調査権を発動すれば良いだけの話です。
とりあえず……事故調査委員会は、まずは管首相の言動を検証すべきでしょう。
民主党政権が行ってきた独善政治により、直接的な発言でなくても影響は出ます
「言っていない」だけの問題ではなく、そこにあった雰囲気等まで含めて検証しなければなりません。
まあ……何を言っても「政治主導」なのですから、最終責任は政府が負うことになるのですが……。

この件について、名指しでアドバイスをしたと言われた内閣府原子力安全委員会の班目春樹委員長は
班目春樹内閣府原子力安全委員会委員長
 ・中断したら蒸発が進む。燃料の露出や溶融にどのくらい影響したのか判断できないが、悪い方向に行っただろう。
 ・(注入中断の経緯や発言をめぐる混乱について)誰が関係しているのか徹底的に調べてほしい。
 ・(私が菅首相らに)『再臨界の可能性はゼロではない』と言ったのは、事実上(可能性は)ゼロだという意味だ。『注水はやめた方がいい』とは絶対に言っていない。 
と検証を求めています。【注②-A】
責任を押し付けられそうになっているのですから、このような反論が出るのは当然です。
しかも……この公表内容については、政府が公表する前に、安全委側が内容の誤りを指摘しており、にもかかわらず政府は訂正しないでそのまま発表していたことがわかりました。【注②-B】
安全委によると記者会見直前の打ち合わせで「再臨界の危険性がある」とする班目委員長の発言を記した文書が公表されることが初めてわかり、細野豪志首相補佐官らにその場で誤った内容であることを伝えたとのことです。
間違っているとわかっていても、御都合主義が優先するのが管政権ということなのでしょう。
これまで都合が悪いことは、他人の責任にしてきたのですが、今回は相手が黙っていなかったのでアタフタしている状況……それが今の管政権のバタバタだろうと思います。
相手が官僚であれば泣き寝入りしてくれていたのでしょうが……。
これまでも、どれだけ他人に責任を擦り付けてきたのか……
その上で……政府の発言に矛盾が明らかになりました。【注②-C】
管首相は国会答弁で
 ・東電から海水注入の報告はなかった。
と言っていますが、東京電力が海水投入の3時間以上前の3月12日午後3時20分頃に経済産業省、原子力安全・保安院に対して「海水注入する」旨を事前報告していたことが分かりました。
これは首相らが海水注入の協議を始める2時間40分前にあたります。
東京電力
 3月12日
 ・正午頃……海水注入の準備を決定
 ・14時50分頃……注入実施を決定
 ・15時20分頃……原子力安全・保安院に「準備が整い次第、炉内に海水を注入する予定である」と記したファクスで報告
         ※原子力緊急事態でただちに首相に必要な情報を報告することを定めた原子力災害対策特別措置法15条に基づく報告
 ・19時4分……注入開始
とし、清水正孝東電社長も参院予算委員会で海水注入指示の時間を「真水停止(午後2時53分)の前だ」と証言しています。
そして注入中断について東電は5月21日に「官邸が『海水を注入すると再臨界の危険がある』としたので政府の判断を待った」と説明していました。
これに対して管政権側は
管首相
 ・(海水注入中断について)私が止めたことは全くない。
 ・報告が上がっていないものを『やめろ』とか『やめるな』というはずがない。
海江田万里経産相
 ・もし海水注水をやっていることが分かっていれば継続になった。
と説明していますが、そもそも首相官邸は原発事故直後から「対応策は政府の指示という形で出すように」と命じるなど指揮系統の一元化を徹底していましたから、あまりにも不自然です。
その上で枝野官房長官は、海水注入が一時中断したことについて、菅首相が海水注入を指示する2時間近く前の午後6時頃に、首相が注入の指示を出したと受け取られるようなメモが首相官邸内で作成されていたことを明らかにしています。【注②-D】
そうなると……色々と矛盾があるのではないでしょうか?
言い訳もココまで来ると、見苦しいを通り越しています。

このような状況に野党側は、追求を強めるようです。【注③】
谷垣禎一自民党総裁
 ・(衆院東日本大震災復興特別委員会での菅直人首相の答弁について)嘘の上に嘘を塗り固めている。不十分だ。
 ・(原発事故発生直後の海水注入停止措置に関する菅首相の説明に対して)ほとんど答えていない。
 ・(今後の国会対応について)集中審議等々を求めて徹底的にやっていく。
石原伸晃自民党幹事長
 ・(事故調査・検証委員会を内閣官房に設置したことについて)サミットに向けた菅直人首相のお得意のパフォーマンスだ。発表を一日で変える政府が作った委員会の(検証)結果を世界の国々が信用するとは思えない。捏造、改竄、隠蔽を平気でやると思われても仕方がない。
山口那津男公明党代表
 ・疑われている政府が調査委を任命し、調査してもそれ自体疑わしい、信頼性が薄いといわざるをえない。
 ・国会の関与の元に調査を進め、国会の論議の元に行政府をチェックする機能を作るべきだ。
政府のことを調査するために、内部に調査委員会を作るって……どういうことなのでしょう?
要するに……本当のことは外に出したくない……そう言っているのとおなじなのですが……。
言い訳をする前に何が本当で、何がウソなのか……国民の前に明らかにしてもらいたいと思います。

これに対して与党は必死に『火消し』をしようとしています。【注④-A】
亀井静香国民新党代表
 ・(班目氏が首相に「再臨界の可能性はゼロではない」との見解を示したことについて)でたらめ委員長が修羅場であんなことを言っている。日本の危機を迎えたその場において、原子力安全委員会の責任者が、そういうことしか首相にアドバイスできない。
そういう問題ではないはずなのですが……。
そもそも政治主導を掲げている民主党政権なのですから、原子力安全委員会も官僚と同じでアドバイザーにすぎません。
最終的には政府が決定するのですから、責任を委員長に押し付けるのは筋違いです。
これについて班目春樹内閣府原子力安全委員会委員長は、
 ・辞めさせてほしいが、ここで辞めたら末代の名折れだ。
 ・委員長は非倫理的行為をしない限り辞めさせられない。(政府の説明に修正を求めたことが)非倫理的な行為になるのか。
 ・この職務を全うすることこそが、私の使命だ。ここで逃げ出したら本当に末代の名折れだ。この問題については、とことんまで付き合わせていただきたい。
と述べています。
こちらが正論でしょう。
これでは、与党が不正を隠そうとしているようにしか見えません。
まあ……与党内でも批判は出ていますから、どこまで火消しができるのか……と思いますが……。
小沢一郎民主党元代表、鳩山由紀夫前首相、輿石東参院議員会長が会談した際、
 ・(福島第1原発事故への政府対応について)3月にメルトダウンが分かっていたのに隠蔽していた。政府の役割を果たしていない。
との批判が出たようです。【注④-B】
民主党は責任を持って、管政権に対峙する必要があります。
あくまでも現状を作ってしまったのは、民主党で管氏をTOPにしてしまったからに他なりません。
そういう意味では、この混乱の原因は、民主党にあると言っても過言ではないでしょう。
それを自覚してほしいものです。

そんなことを書いていると……東京電力福島第一原発1号機で海水注入が継続していたとの発表がありました。
これについて【注⑤-A】
枝野幸男官房長官
 ・事実関係を正確に報告してもらわないと、我々も対応に苦慮するし、国民が疑問、不審に思う。
  →その確認をするのも仕事のうちですが?
  →それだけのことができる……という前提で権限を与えられ、それに対する報酬を受け取っているのですから、他人の責任にしないでほしいものです。
 ・情報の共有や意思の疎通が図られないままに発表されていたことが原因だ。
  →そういうルートを整理しないまま、今まで来たのが問題です。
  →緊急時は情報が一番なのですから、それをどうしていくのか?が理解できていない人には、最初から対応は無理だったということです。
と述べて東電に説明を求める考えを示しました。
また東京電力の発表に関する客観的データの裏付けについては、
 ・政府として得られた情報について、すべて確実な裏付けをとることはできない。
  →だから何でも垂れ流しても良いということにはなりません。
  →これについても裏を取ったのでしょうか?
 ・(1号機などの)全炉心溶融も専門家の分析、推測だ。一定の確度のある情報は公開し、説明するのが役割だ。出さないと情報隠しになる。
  →それらを整理して、公開するのが仕事です。
  →そして政府として公開したものについては、責任は政府が負わなければなりません。
 ・(原発事故の情報が二転三転したことについて)結果的に政府が把握、報告した情報が事実と異なり大変遺憾だ。
  →そもそも何が本当なのか???整理してみてください。
と述べています。
海江田経済産業相
 ・虚偽の報告がなされたのは事実。(東電から)しっかり聴取したい。
  →その報告の確認をしなかったのも事実です。
  →最終的には、政府発表(国会答弁を含む)の責任は政府にあります。
  →他人の責任にしないでほしいものです。
野田財務相
 ・色々な怪情報もあり混乱した。きちんと情報共有をしていくという基本を改めて確認しないといけない。
  →情報共有の前に、情報を整理できるだけの能力がなければ対応できません。
  →今の状況から考えると……その能力に決定的に欠けていることがわかります。
で……また東京電力の責任ですか……。
結局は、情報を管理できなかった官邸の責任でしょ!
いい加減にしてほしいものです。
これについて野党からは……案の定……批判が上がっています。【注⑤-B】
谷垣自民党総裁
 ・事実説明の迷走に、開いた口がふさがらない。日本政府が原発をどう安定させるか、世界が注目する中、事実関係がくるくる(変わる)ということで、信頼を回復出来るのか。
安倍元首相
 ・我々が追及したから、ウソが明らかになったということだ。すべての責任は首相にある。即刻辞めるべきだ。
あまりにも無責任な官邸の対応には、呆れるばかりです。
しかし……これまでの経緯を考えると……この発表そのものの真偽も疑わしい……。
海水注入が継続していたことにしておかなければ問題が大きくなるから……ということで、民主党執行部が東京電力と裏取引をして、このような発表になったのではないか……などと思ってしまいます。
そうでなければ世界中が注目している事案についての発表が、こうも変わるはずはありません。
何が本当なのか?を示し、それに対して責任を負ってほしいものです(いずれにしろ最終的には政府発表ですから、政権内で責任を負うことになりますが……)。

また先日公表された東京電力の損害賠償を巡る問題で、枝野官房長官が金融機関に東電向け債権の一部放棄を求めるという発言をしていましたが、そもそもこんな馬鹿なことはありません。
これについて閣僚から否定的な意見が出ています。【注⑥-A】
与謝野経済財政相
 ・金融機関の善意や良識に頼って賠償スキーム(枠組み)を作るということは、甘いのではないか。人の善意に期待して物事を進めるのは、かえって無責任だ。
これに対して枝野官房長官
 ・(賠償策の枠組みに関する法案提出の)条件というような思いは全くない。
と述べ、事実上修正しました。【注⑥-B】
民主党政権は、何度、発言の修正をするのでしょうか?
まあ……できもしないマニフェストという名の夢物語からスタートしているのですから、何もかも疑ってかからなければならないと思います。
民主党が与党になって以降、マクロで良くなったものはありません。
そういうことを前提に見なければ、民主党政権が何を考えているのか?は見えてこないでしょう。


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■■■ 【注】 ■■■

【注①-A】
 ※参考URL:首相「私は原子力の専門家ではありません」
【注①-B】
 ※参考URL:「止めたことは全くない」 首相が海水注入の中断指示否定
 ※参考URL:「止めていない」首相、海水注入中断の指示否定
【注①-C】
 ※参考URL:首相陳謝も「聞いていない」 1号機メルトダウン
 ※参考URL:炉心溶融、首相「東電の発表まで知らず」
【注①-D】
 ※参考URL:海水注入中断 首相の行動徹底検証せよ
 ※参考URL:事故調査・検証委の設置を正式発表 委員長に畑村氏
 ※参考URL:原発事故調設置、委員長に「失敗学」の畑村氏
 ※参考URL:原発事故調査委 権限なければ解明できず
【注①-E】
 ※参考URL:みんな・江田幹事長、事故調査委「お手盛りの調査結果を国民は信用しない」
【注②-A】
 ※参考URL:海水注水の中断、悪い方向に行った…班目委員長
 ※参考URL:「ゼロではない」は「事実上ゼロ」班目氏が釈明
【注②-B】
 ※参考URL:「班目発言は誤り」指摘したのに…そのまま発表
【注②-C】
 ※参考URL:東電は海水注入を事前報告 菅首相「報告はなかった」と矛盾(1/2)
 ※参考URL:東電は海水注入を事前報告 菅首相「報告はなかった」と矛盾(2/2)
 ※参考URL:「東電は首相官邸にも事前ファクス」 1号機の海水注入計画で保安院
 ※参考URL:東電「海水注入」ファクス、内閣官房にも送付
【注②-D】
 ※参考URL:海水注入、首相指示2時間前に「指示出た」メモ
【注③】
 ※参考URL:原発事故の集中審議要求、自民・谷垣総裁「首相答弁は嘘で塗り固めている」
 ※参考URL:自民・石原氏、「福島原発事故調の検証結果を世界は信用しない」 公明・山口氏も批判
【注④-A】
 ※参考URL:亀井氏が班目氏更迭を要求 当人は「辞めたら末代の名折れ」
 ※参考URL:班目氏は「でたらめ委員長」…亀井氏が更迭要求
 ※参考URL:「原発事故にとことんまで付き合う」 更迭論に班目氏
【注④-B】
 ※参考URL:小沢、鳩山、輿石3氏が会談 政府の事故対応を批判
 ※参考URL:原発対応、問題大きい…小沢・鳩山・輿石氏一致
【注⑤-A】
 ※参考URL:枝野氏不快感「我々も対応に苦慮」注水継続問題
 ※参考URL:枝野氏、原発報告で東電批判「国民不信抱く」
 ※参考URL:海水注入問題で枝野氏「すべて確実な裏はとれない」
 ※参考URL:「怪情報で混乱」注水で閣僚から東電批判相次ぐ
【注⑤-B】
 ※参考URL:注水問題「迷走、開いた口ふさがらない」谷垣氏
 ※参考URL:自民・谷垣総裁「何が本当なのか」 説明二転三転の東電を批判
【注⑥-A】
 ※参考URL:人の善意に期待、無責任…債権放棄で与謝野氏
【注⑥-B】
 ※参考URL:東電への債権放棄「条件にせず」枝野長官が修正
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